グレープフルーツと副作用

とうとう私の障害手帳は没収された 。日曜の昼間はなにもできないと決まっている。やらなきゃいけないこととしたいことが同じだったらいいのに。やりたいことを仕事にできたらいいなんていってるわけではない。すきでもきらいでもなかったあの女の子が今になってきになるよ大好きだった憧れの人は高校半ばで不良になった嫌われてたあの子は地下アイドルなったしアタシは日曜の昼間はなにもできない人になったよBLばっかり描いていた美術部のババアは今日も金髪のウィッグと変なメガネをかけてるかな日曜の昼間はそういうことを考えて過ごす私の障害手帳をおばあちゃんはかわいそうだと言ったがラッキーだと思ってたアタシにしかみえないなにかをいつも見ていたもう二種類しか覚えていないしもうとうに見えなくなった丸と三角と四角が脳みそに変な糸を送りながら永遠アタシの前で回るのと発色の良すぎる無限にでかいピンクの丸を一人でどうにかしなきゃいけないっていう幻覚、脳波に異常があるなんてなんか良いとおもっていた とうとう私の頭は普通に戻った、障害手帳も没収された、ただグレープフルーツジュースを飲むと泡を吹いて死んじゃうよ~っていわれている。日曜の昼間はなにもできないと決まっている。こんど発色の良すぎるピンクの丸に会うことがあったらぜひ味見をしてみたいグレープフルーツだったらいい。日曜の昼間はそんなことを考える大切な時間かもしれない。