いやなじかん

布団にはいってだんだん温かくなってくるころに時々胸のあたりにナイフが刺さるのを想像するああこれくらいの痛さかと覚悟ができたり今とあまり変わらないなとも思うその想像の痛さが眠るまでずっと続いてジワジワと体温が上がってゲボが出そうなくらい声を出して泣いてしまうこともある胸のあたりにナイフが刺さるのは猫にひっかかれるのと同じくらい痛い好きな人が銃を持った美少女のフィギュアばかり集めてることと同棲してることはどちらも同じくらい痛い布団の中は温かくて布団は軽くて黙ってるからむかつくなやだな私と同じ体温が閉じこもっていてむかつくから蹴ったら寒かった私はナイフが抜ける想像をしたことがないきっと刺さる瞬間よりも痛いしわからない