みかん下さい

好きな人の二人暮らしの部屋のナイショゾーンにはエロいフィギュアが四体いてわたしはそれを見ながら黙々とミカンを口に運んでいた。考えれば考えるほどに絡まって解けなくなるのが夜だっていいブログに書いてあったのを柔らかい頭でちゃんと理解できていた。明日は彼女の誕生日で私は心から祝うことができた彼女が歳をとっていくのがうれしかったし私には若いということしか取り柄がなかった。テレビではチンアナゴとニシキアナゴの産卵風景の撮影成功を祝したニュースが流れててただ音がうるさいなと思った。私はエロいフィギュアしか見てなかったし君のニュースが知りたいだけだった。